上尾市が埼玉県トップの作付面積を誇っている果実、キウイフルーツ。本日はキウイフルーツを上尾の特産品に育てた上尾キウイフルーツ研究会を紹介します。
県下唯一のキウイフルーツ栽培農家団体である上尾キウイフルーツ研究会は、1978年に結成されました。農閑期の冬場に収入を得るため、初代会長と上平農協長(当時)等が中心になり、まだ知名度が低かったキウイフルーツについて、ニュージーランドの農園まで視察に行って栽培のノウハウを調べ上げ、上平地区の農家に声をかけて広めたそうです。
キウイフルーツの木には雌雄の株があります。1月から栽培の準備を開始し、5月に雄木(おぎ)から雌木(めぎ)へ受粉させ、大きな実を成らせるために摘蕾(てきらい)・摘果(てきか)や剪定作業を行って秋に収穫します。収穫したら冷蔵庫でいったん冷やし、販売する分だけを追熟させ、直売所に陳列。冷蔵庫で果肉を締めてから追熟させることで糖度を上げ14度くらいのとても甘い仕上がりになるそうです。同会で栽培している品種はポピュラーなヘイワードのほか、丸い形のアップル、果肉が赤い紅妃などがあります。
手間と愛情がたっぷり注がれた上尾産キウイフルーツは、11月12・13日に開催するあげお産業祭(アグリフェスタコーナー)で販売されます(13日のみ)。
「今年は干ばつの影響をやや受けましたが、丹精を込めて栽培し、おかげさまで豊作になりました。追熟作業で糖度が増した美味しいキウイフルーツは、ぜひ組合各農園の直売所でお求めいただきご賞味ください」と安川文男会長。
お問い合わせはJAさいたま上平支店(上尾市大字西門前579-3。電話048-771-1204)へ。