「コーヒーとは、その場の空気を入れ替えるアイテムです。ミルで豆を挽きはじめたり、お湯で豆を淹れ始めた瞬間から、ふわっと香りが漂いひと息ついてブレイクタイムを楽しむものだと思います」と話すのは、創業50年以上の、こだわりの珈琲豆問屋・販売店、マルワコーヒーの二代目店主・倉林雅陽さんです。


人のつながりを大切に、お客様の嗜好を聞く倉林夫妻

 マルワコーヒーは、住宅街に昭和47年(1972年)、喫茶店へのコーヒー卸問屋として創業しました。父親である初代店主がコーヒー豆に人生を懸ける背中を見ながら育ったという倉林さんは、社会人になりコーヒーや食品を扱う商社に10年ほど勤めた後、家業を継いで今日に至ります。お客様の好みに合わせて焙煎を行うのはもちろんですが、豆の状態や、気温、湿度ごとに豆の焼き具合を微調整し、”いぶし銀”という言葉が似合う豆職人になりました。初代から焙煎担当が変わった頃には迷いもあったそうですが、新たな取引先のお客様から「今まで飲んできたコーヒーは一体なんだったの!?」と衝撃と感動の言葉をいただいたのが励みと自信につながっているそうです。


30kg、5kgの豆を煎る焙煎機を2台使用。豆職人が五感をフル稼働させながら、こだわりの豆を煎ります。


上尾市上の住宅街に店舗は佇みます

 約30年前から一般向けに店舗で小売りも始め、オンラインショップも始めました。全国チェーンのカフェが増え、コンビニエンスストアで手軽に挽きたてのコーヒーが買えるようになるなど、時代の流れとともにコーヒーを取り巻く環境も変わりましたが、「だとしたら焙煎問屋のコーヒーの味はどうなのだろう?」と本格的なコーヒーを求めるお客様が増え、またコロナ禍には卸業が不振になりましたがオンラインで購入するご家庭が増え、売り上げを維持しているそうです。


マルワコーヒー店内

 店舗を担当しているのは雅陽さんの奥さんであるめぐみさん。物腰が柔らかく、アットホームな雰囲気の店内で、客の嗜好を丁寧に聞きます。グレードの高いコーヒーを卸売価格で販売できるのは、パッケージをシンプルなものにして、ファミリーで経営し、自社工場・自社店舗と流通コストを抑えているためです。約50種類を揃えている豆は100gから小売りし、フレッシュな状態で飲んでいただきたいので、少量ずつの購入を勧めています。「人のつながりを大切にし、一般のお客様や喫茶店のオーナーと情報交換をしながら、より良い品質の提供を心がけています」と倉林さん夫婦。8月8日・9日には毎年恒例のセールも開催予定だそうですので、あなた好みのコーヒーを買い求めてみてはいかがでしょうか。


上尾市観光協会推奨土産品のAGEOコーヒーは1袋ずつ購入できるのでギフトにもお勧めです。

名称 マルワコーヒー
場所 上尾市上1135-1 駐車場あり
電話 048-771-5592
営業 10:00〜18:00
定休日 日曜日(第1・第3は営業)、祝日、月曜日
リンク HP https://www.maruwa-coffee.com/
オンラインショップ https://maruwa.raku-uru.jp/
Instagram https://www.instagram.com/maruwacoffee/