【くれないの豚】　キッチンカーの中、炭火でふっくら焼き上げる焼鳥が評判

　上尾市平方の道路沿い、週末の夕刻に、ひときわ目立つピンクのキッチンカーが出没します。ここで美味しい焼鳥を販売している、くれないの豚さんを紹介します。くれないの豚さんの本業は、キッチンカー販売場所の近くにある新田製作所（上尾市平方4178）です。昭和41年に創業した金属加工の会社で、工作機械や自動車整備機械などの部品加工を行っています。
　同社の２代目・関根正明さんが、ラーメンの移動販売をしていた知人からキッチンカーを譲り受けたのが焼鳥販売のきっかけだそうです。関根さんは、プライベートで仕事仲間や友人たちとバーベキューを行う際、このキッチンカーを使って料理を振る舞い楽しんでいました。すると「プライベートで使うだけではもったいない」と友人から勧められ、関根さんが大好きな美味しい焼鳥の販売を始めようと、家族で食品衛生責任者の資格を取得しました。素材そのものの品質と丁寧な肉処理、ネギの産地にもこだわり、焼鳥に合う味噌作りの研究を重ね、家族全員が味に納得した東松山風の焼鳥（豚のカシラ）が誕生。キッチンカーはお孫さんの名前にちなみ「くれないの豚」と命名しました。
　現在、上尾市平方の敷地内で金曜・土曜16:00から営業しているほか、上尾丸山公園、上尾市観光協会が主催する地域イベント、あげお産業祭などに出店しています。また、そうざい製造業の許可も取得して、アリオ上尾などにある「わくわく広場」で販売しています。
「今後、本業の機械加工で培った技術を生かしてキッチンカー製造も手掛けていければ」と関根さん。評判の“焼鳥”は、キッチンカーの中で本格的に炭火を使ってふっくらと焼き上げます。下味がついているのでそのままでも食べられますが、自慢の辛味噌をつけると一段と美味しくなります。１本150円～。移動販売をしているキッチンカーを見かけたら、ぜひお買い求めください。

2021年11月　アリオ上尾で開催された「秋の食フェス」での出店風景。

上尾市平方にある敷地内でのキッチンカー販売風景。

上尾丸山公園での販売風景（出店日は不定期）