有機肥料にこだわり、食味が良い長ネギの生産を心がける【株式会社NegimaFarm】

　上尾市平塚で大規模に長ネギの生産を行っている株式会社Negimafarm（ネギマファーム）を紹介します。
　北海道で100年以上続く農家の出身で、上尾市に10年以上住んでいる松田健一さんは、令和6年7月に上尾市の認定新規就農者となり、正式な農業者（農業生産法人）として新たな道をスタートさせました。

　幼少期から農業に接してきたこともあり、土づくりや生産、農業経営に関する勉学を行いながら様々な野菜の栽培を行っていた松田さん。いつしか長ネギ栽培の奥深さに取りつかれ、白岡市の大規模生産法人で経験を積んだのち、すぐに生産と出荷を開始し、長ネギの生産拡大に向けた挑戦を続けています。
　長ネギ作りでは、土づくりへのこだわりが美味しさにつながるそうで、独学で土壌医検定や日本農業検定に合格し、有機肥料やミネラル肥料にこだわり、微生物が豊富な土壌になるような土づくりに注力しているそうです。

　また、「大河の轟（とどろ）き」や「清輝（きよてる）」といった品種が自分の生産方法に合っているそうで、減農薬に取り組みながら、味わいや糖度が高くて栄養豊富な立派な長ネギを作っています。

　「本格的に農業生産を開始して２年ですが、すでに手ごたえを感じています。農家に必要なのは土の健康状態と植物の体調を整えてあげることで、これがしっかりとできるように日夜努力を惜しまず励んでいます。今後は畑の面積を拡げながら、一年を通じて野菜を生産し、地域に雇用を生むなどの社会貢献もしていきたいですね」と松田さんは語りました。
　新鮮な長ネギを食べていただきたいと直売所も作り、10月～3月頃の販売を予定しています。採れたての泥ネギもあり、「シーズン中はここでしか長ネギを買わない」というお客様もいるそうです。11月に開催されるあげお産業祭にも出店を予定しています。将来、“上尾ネギ”が名産品になる日が来るかもしれませんね！