世の中にはいろいろな「世界一」がありますが、実は上尾市にも「世界一」のものがあるんです!! 今回は東町にある「世界一黒い塗料」を開発した、「世界一のブラック企業!?」の光陽オリエントジャパン株式会社を紹介します。
 世界一黒い塗料「黒色無双(こくしょくむそう)」、世界一黒い布「太黒門(たいこくもん)」がテレビやYouTubeなどのメディアで脚光を浴びた同社の前身である光陽興業は、1942年に皮革問屋として創業。1960年から国内外カメラの外装用合皮の製造を開始し昭和から平成にかけ、カメラボディ用合皮のシェアは国内外メーカー合わせてほぼ100%だったそうです。2002年に事業承継して光陽オリエントジャパン株式会社を設立。カメラ内部やレンズフードの反射を抑える素材「ファインシャット」の製造販売を続けるとともに光学素材の代理店事業に着目して「国産素材を海外に販売する」 総合商社として成長してきました。
 2018年に「ものつくりを通した喜びの創造と提供」「産業発展への貢献」を活動理念として社内ベンチャー形態でコプロ(光陽オリエントジャパン㈱プロダクト事業部)を始動。現在は反射に伴う問題の解決と、アート分野まで含めた高品質な黒色素材の提供を行う、世界一のブラック企業となることを目標として掲げています。2020年に発売した世界一黒い塗料「黒色無双」で一気に知名度を上げたコプロは、2022年に「特級暗黒布 太黒門(たいこくもん)」の販売をスタートしました。


「太黒門」はA4サイズからオンラインで販売。直販とAmazonで取扱っています。

 「太黒門」は静物写真やポートレート撮影の黒背景素材として、従来製品とは別次元の黒さを提供する植毛布です。光学的に選定されたパイル、樹脂、織り規格の組み合わせにより、パイルが乱れなく垂直配列した理想の立体構造を実現しています。可視光域の光吸収率は99.9%を達成し、黒色素材を専門的に扱う同社の中で、最も黒い製品となりました。


究極の暗黒背景布「太黒門」のフラッシュ直射試験。どれだけフラッシュを強くしても背景布は黒いので、被写体が二次元にも三次元にも見えます。

 同社コプロ部長の清藤鉄平さんは「世界中で当社しか製造していないオリジナル商品を直販していると、お客様からの注文により二次加工した製品のヒントが生まれます。ニッチ№1の製品とサービスで世界一のブラック企業を目指します」とユーモアたっぷりに語ります。
 ユニークな発想をもつ同社は、とある映画にインスパイアされ「太黒門」を額に入れた『世界一黒い絵』を作成。市内のギャラリーカフェSUTTENDO COFFEE(上尾市中妻1-16-8)で展示しています。世界を〝面黒(おもくろ)く″する同社の活躍に今後も目が離せません。


「太黒門」を額に入れた『世界一黒い絵』を持つコプロ部長 清藤鉄平さん。

名称 光陽オリエントジャパン株式会社 プロダクト事業部
所在地 上尾市東町2-3-4
電話番号 048-676-8970
営業時間 月~金曜日 8:30~17:30
定休日 土曜・日曜
リンク HP https://www.ko-pro.tech/
直販ページ https://www.ko-pro.tech/shop/
YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/@kopro7393
Instagram https://www.instagram.com/kokusyoku.2shin/
Twitter https://twitter.com/KoPro18